Withコロナ時代における企業研修の先端事例
リモート同時参画式・登山活動演習

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Withコロナ時代における企業研修の先端事例

~ リモート同時参画式・登山活動演習 ~

ZOOM登山研修
(オンとオフの融合)
 
 

■ポイント

 

1.オンラインと現地参加の目標を同じくすることで、受講環境を越えて協働できる形とした

 

2.活動演習の中にもZOOMでオンライン参加者を組み入れて、体験と学びの共有を図った

 

 

■背景

 

◎経緯

 
本研修は大手企業のイノベーター養成研修の一環であり、実践知リーダーシップ講座として2018年から弊社が担当している。対象は中堅以上の知識や技術に優れた人材であり、誰も経験したことがない未知の領域におけるリーダーシップを学ぶことがねらいである。
 
昨年は福島県富岡町、楢葉町、広野町で実施、福島第二原子力発電所の視察を通し、社会課題への理解と当事者意識を深めるプログラムを実施した。 
 

 
社会課題イノベーター育成
2019年に実施  ▷関連記事

 
 
本年は新型コロナウイルスに対応し、内容の変更を行った。
緊急事態宣言下で先行きが見えない中、計画段階では完全オンライン形式とリアル&オンライン形式の2本立てを立案し、後者を実施した。
 
 

◎課題と解決策

 
・研修実施の前提として、新型コロナウイルス感染症への対策が十分でなければならない。三密を避けた形態とするため、対面形式に参加することができる受講生には、従来実績のある屋外での登山型活動演習をメインとする。
 
 
・出張禁止となっている事業部もあり、集合研修への参加ができない場合はオンラインで受講できることとした。さらにリアル形式と研修の中で繋げることで、オンライン型の研修が続き、受講生間のコミュニケーションが深まっていない点についても融和を図った。
 
 
・受講環境がどのようであれ、能動的な体験による学びは本リーダーシップ実践研修にとっては不可欠と考えられた。そのため本番に先立つプレショート演習、また活動の前段である計画については、戦略立案要素を中心の一つに据えて、オンライン形式ながら座学ではなく受講生が主体となる内容とした。戦略検討は実践活動体験とともにイノベーターとして重要であり、対になることで学びの効果が増すことを期待できる。
 
 

■実施内容

 

◎全体概要

セッション Day 1 Day 2 Day 3
形式 オンライン オンライン リアル
&
オンライン
ねらい リーダーシップと
意思決定
戦略立案と実行計画 戦略の実行と
自分のリーダーシップ
日程 6月上旬
半日
Day1から
2週間後

6月中旬
1日
Day2の
翌日

6月中旬
1日
実施場所 都内
研修所から配信
茨城県
ホテルから配信
茨城県
ホテル近隣の野外で活動
ホテルから配信

 
 

◎活動中

 
現地の受講生は複数の実行部隊に分かれ、制限時間がある中で山中に散りばめられている課題を連携し遂行する。
オンライン形式の受講生は、各実行部隊に配布されたタブレットの通信アプリなどから、現地チームへ戦略の決定など、遠隔支援を行う。
学びの中核は、課題遂行中に表出する各人の行動様式およびリーダーシップである。ときに大きな決断が求められ、チームとしてのミッションステートメントや価値観が問われた。
 

 
ブレイクアウトルーム
リアルはオペレーション
 
ZOOM
リモートは戦略を担う

 

山中では電波が通じないことも… 

 
 

■今後に拓かれた可能性

 

◎実施後弊社が感じた本形式の価値と社会における有用性について

 
オンライン参加者をタブレットで呼び入れるという形式で行ったが、
・ はたして充分に現地研修に引き込めるか?
・刻々と遠隔地で進行する事態をどこまで自分ごととして体験してもらえるか?
ということは実際に行うまで読みきれない点でもあった。
(検証は繰り返し行われた。)
 
 
結果としてオンラインでも緊張感をもって課題に取り組むことができており、研修の最後にあたってイノベーションリーダーとして身に着けたいリーダーシップとは?という問いに、「極限まで想像をやめず、進む道を示し発信・議論する」という実感のこもった言葉が出たことからもそれが伺える。
 
 
行動学習の実際の姿、つまり課題解決にむけて懸命に取り組む現地チームの姿を端末越しでもリアルタイムに見ることができる効果は、充分だったといえる。
 
 
また今後、子育て世代の女性や障碍者など、これまで合宿や集合研修に参加できなかった方々に対し、その障碍(バリア)を越えたバリアフリー型のプログラムを提供できる先端事例として考えていくことも可能であろう。
 
 
社会が強制的な変化を求められた中で構築されたプログラムであったが、そのまだ拓かれない可能性について今後も追究を続けたい。
 

キャンドゥー株式会社
北川 貴章