事例:社会イノベーションリーダーの育成

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ここではプログラムでの参加者の皆さんとの学びと記録を綴ります。
ふとしたときにあの時の熱い気持ちを思い出していただければ本望です。
 
またイノベーター育成のひとつの事例としてご紹介いたします。
 

ソーシャルイノベーションリーダーの育成

実践知リーダーシッププログラム 2019年12月

イノベーションを起こし、チームを率いるリーダーとなる上で自分が強化すべきリーダーシップの明確化
 

目的とねらい

 

全体構成

導入セッション 1.5時間@都内

リーダーシップセッション 2日間@郊外

目的

実践知リーダーシップ

行動を基軸としたリーダーシップの強化

学びのテーマ①
Leadership

・行動から見たリーダーシップの全体像の理解

・自己のリーダーシップの棚卸、強みと課題の明確化

・リーダーシップの強化と弱みの克服

学びのテーマ②
Innovation&Passion

・イノベーターとしての有用な思考の強化

・想いや熱意を伝え、他者を巻き込むことの重要性の理解と表出の強化

・パッションの源泉となる自分の価値観の考察

ゴール

・イノベーションを起こし、チームを率いるリーダー となる上で自分が強化すべきリーダーシップの明確化

・イノベーターとしての自分の思考面での強化ポイントの把握

・パッションの源泉となる自分の価値観の言語化

 

参加者の皆様へ、学びの記録

プレセッション

 
都内で1.5時間のプレセッション。単なる説明会とせず、短時間であっても実践知を持ち帰っていただきたいという思いで実施しました。活動では皆さんのポテンシャルの高さを感じましたが、趣旨の取違いもあって、皆さんの意識や目標設定に対しての様々な捉え方が見えてきたのではないでしょうか。
 
問い
・目標設定とは何か?
・無意識に目標設定を低くしていないか?
・戦略的に目標値は段階設定する方が良いのか?
・目標設定の根拠は?
・周りの意見に流されていないか?
 
学び
イノベーションが生まれやすい状態・チームとは?
・いろいろな人が自分の意見を忌憚なく発言できる
・他者の意見を肯定できるムードがある
・議論を重ねることができる
・少しでも良いものを目指す志向があること
 

皆さんが問いを持ったまま、1か月後のリーダーシップセッションに備えることとなりました。
 

リーダーシップセッション

 
残念ながら1日目は低気圧通過による雨、2日目は好転するという予報となりました。プレセッションの流れから、小手先だけではなく全力でやってほしいとの期待から、急遽スケジュールを変えて実施することとしました。
プレから1か月間、若干咀嚼がなされたのでしょうか、集合時点から全員が意欲的かつ前向きに取り組むというスタートとなり、嬉しかったです。
プログラムの趣旨は、 リーダーシップとイノベーションについて、何が高い成果を生み出すのか、実体験から自ら考え検証してほしいと、我々からお願いしました。
 
IDコンパス
まずはIDコンパスによって自分の思考傾向を棚卸を行い、行動の根拠となる自分の思考の傾向を可視化し、 自分の行動におけるりーダーシップの強みと課題の分析を行いました。
 
自分の価値観
自分自身が抜け落ちてしまう思考傾向や、イノベーターにとって有用となる思考傾向についても、一時のものとはせず、ぜひ今後も強化し続けてください。
特に成功基準を自分自身で持つ内面評価については意識的に高めてください。今回は良いロールモデルがいらっしゃいましたのでイメージしやすいかもしれませんね。
 
ものづくり
その後、自分のリーダーシップとイノベーションの実践知を磨くべく、リーダーシップとクリエイティビティをテーマにした課題に取り組みました。さすが丁寧な作品。短時間でも素晴らしいアウトプットでした。

難題ながらもクリエイティビティな活動に、楽しそうにしていた皆さんが印象的でした。

自分の実現したいことにメンバーを巻き込み、形にすることの難しさ、やはり 自分のリーダーシップにおける課題は露呈してしまうとの気付きがありましたね。ひらめきが降りてきたはずのリーダーが経験した失敗は、今後大きな実践知となるのではないでしょうか。やはり仮説検証は大事だと思います。またメンバーを巻き込めなかったお二人は、良き財産としてください。
 
 
円陣
最終日は、未知の事象においてどのようなリーダーシップを発揮するのか、これまでの集大成。2日間で得た実践知を存分に使っていただきました。
 
快晴の筑波
2日目は予報通りの気持ち良い晴天となりました。
競争ではなく協働だと、やや強引に率先してリーダーシップを発揮している行動は、オープンイノベーションを彷彿とさせ、まさに次の時代を担うイノベーションリーダーの姿だと感じました。
今後の皆さんの社会課題を解決するイノベーションリーダーとしての活躍を応援しております。
 

学び

 

・自分自身のリーダーシップを普段感じることはなかったが、いろいろなリーダーシップがあることが分かった。
・自分自身のリーダーシップの強みと弱みが明確になった。弱みは改善できるよう今後も意識していきたい。
・ここに来るまで自分自身でリーダーシップを整理して臨んだが、実際に行動することで、実践的な気付きがすごかった。
・働く人たちと新しいことをして、その先頭に立っていたいというのが、自分の価値観だとよくわかった。
・これまでも人と違う、新しいことを恐れずに続けていく。ただチームに説明して共有することの大切さを学んだ。

・パッションの源泉を探し求めてここに来た。使命感、倫理観などが大切だと感じた。今後はより困難な方を選んでいきたい。
 
 
これまでの形式知や理論知と、ここで得た実践知が組み合わさって、今後の活動をはじめ、普段の仕事や皆さんの日常がより良いものとなればと思っております。皆さんのことを応援しております。またお会いしましょう。

 
Best Regards
マッハ 

 

事例としての解説

プログラムの位置づけ

 
実践知リーダーシッププログラムは、長期の事業構想提案型研修の中間地点で、イノベーションについて知識や実体験、イノベーターとの対話など、数ある講座のなかのひとつとして位置づけられている。
全体のゴールは事業構想の提案だが、今回は事業構想へのアイディエーションやブラッシュアップなどとは切り離されている。本プログラムの意味は、事業を推進するためにはリーダーシップが必要であり、事業構想を描き切るにもイノベーションにおけるコンピテンシーや、なぜそれをやり遂げたいのか源泉となる自分自身のパッションに気付くことが欠かせないものとなるためだ。
 
このプログラムは、リーダーシップ・イノベーションについての実践知を獲得することを主眼に置き、疑似体験による実践と振り返りやフィードバックを繰り返すことにより進められる。
特にリーダーシップについては「何がリーダーシップか?」という知識を得ることよりも、「どのような行動がチームで高い成果を生み出すのか?」という行為行動のリーダーシップに着眼し、実用的なスキルを強化するものとしている。
よって、イノベーションとは何か、リーダーシップとは何かを講義するよりも、これまで得た知識、普段からの意識や行動様式、スキルを自分自身が使ってみてアウトプットをしてみたときに、どのようなこと、判断や行動、他者への働き掛けがさらに良い成果となるのかを掴んでいただくこと=実践知の獲得がひとつの学習の成果となっている。
副次的なものではあるが、チームアップの効果も生まれている。
 

プログラム構成

  
プログラムは大きく2つの構成から成り立っている。
1)思考傾向と行動の分析
2)リーダーシップとイノベーションの強化
 
流れとしては以下のスケジュールで行われた。
 

  • プレセッション 1.5時間
    • 全体のオリエンテーション
    • 行動学習 導入演習
    • 振り返り
  • リーダーシップセッション Day1
    • IDコンパスによる思考傾向の棚卸
    • イノベーターに有用な思考傾向
    • 行動におけるリーダーシップの自己分析
    • リーダーシップ実践知の意識的行動化演習
  • リーダーシップセッション Day2
    • リーダーシップ、イノベーションとパッションの表出
    • 総合演習:未知の状況におけるリーダーシップ
    • 自分の価値観について

 
有効研修時間の半分が実践活動と振り返りによって使用されている。
 
〇リーダーシップセッションの使用時間
有効研修時間    20:00
休憩・食事・移動  4:00
活動        7:25
振り返り      3:20
講義        2:05
討議・考察     1:40
オリエンテーション 1:30 
 

研修の構成比率
リーダーシップセッションの構成比率

 
 
近年新規事業提案型の人材育成プログラムが多く行われているが、インプットやモデルケースの分析と解説、参加者のアイデア力などポテンシャルに依存するだけでなく、そのポテンシャルを向上させるような根本的な自分の価値観やアスピレーション、物事を推進するにあたっての実践知の強化に着眼してみることはいかがでしょうか。